装置の見た目似ている。
見た目で両者を見分けるのは難しい。
よくある表↓
撮影 | 被曝 | |
---|---|---|
CT | X線 | あり |
MRI | 電磁波 | なし |
これではあまりビンとこないですね。
今回、診療放射線技師の私がなるべくわかりやすく両者の違いを解説していきます。
専門用語を使わずに説明していきますので良かったら見ていってぐださい。
装置の内容やどのように撮影しているかなどの難しい基礎原理は置いといて
分かりやすい言葉で解説していきます。
目次
特徴
検査時間 | 撮影の範囲 | 検査中の音 | |
---|---|---|---|
CT | 早い | 広範囲を撮影 | 静か |
MRI | 遅い | 狭い範囲 30~40cmぐらいを詳しく撮影 | カンカン、コンコンと大きな音がする |
ざっくりと
広い範囲はCT
狭い範囲をくわしくMRI
という感じかな。
誰でも撮影できるの?
誰でも撮影できるの? | |
---|---|
CT | 基本的に誰でも撮影できる |
MRI | 体内金属のある方は撮影出来ないことも |
注意 撮影できないかも:ペースメーカーや人工内耳。、脳動脈瘤クリップ、脳室シャント、神経刺激装置。
こういった装置や金属が体内に入っている方は1度病院に問い合わせてみてください。
同じ手術でも時期によって撮影できない場合も。
自己判断せずに確認してね。
得意、不得意は?
CT
空気がある場所も撮影できる。肺、大腸、胃。
MRI
空気は苦手。肺、大腸、胃など。
中身が詰まっている臓器が得意。脳、肝臓、腎臓、膵臓。など。あとは筋肉も得意。
CTとMRI
それぞれ特徴がありどちらかですべてがまかなえるという
わけではないんだ。
値段
病院で料金を払うときには初診料や撮影料、画像診断料、電子管理加算、造影剤、これらを支払う必要があります。
その時の検査状況にもよりますが、
初診料+撮影料+画像診断料で計算すると。
(造影剤は使用していないことにします。)
3割負担 (円) | 1割負担 (円) |
|
---|---|---|
CT | 5430円 | 1810円 |
MRI | 6720円 | 2240円 |
大体このぐらいの値段はかかります。
造影剤を使用するとさらに値段が高くなります。2倍はいかないぐらいと思っておいてください。
値段はMRIの方が少し高めになります。
保険改定の変更により値段は変わります。
実際どちらが良いのか?
撮影部位が特定されていて、空気の少ない場所ならMRI、空気のある場所やとりあえず広い範囲を撮影したければCT。
もちろん両方撮影する場合もあり。
ケースバイケースの場合が多いですが、画像診断ガイドラインでどういった病気を疑ってどういう検査が推奨されるかというある程度決まったマニュアルがあります。
CTが良いのかMRIが良いのか。両方推奨するのか。
両方推奨の場合はとりあえずCTを先に撮影する場合が多いです。
検査の混み具合でいうと検査時間がかかるMRIは中々空きが無いため。
簡単ですが、CTとMRIの違いを解説しました。
何か少しでも役立つ情報があれば幸いです。
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